2024前半 読書記録

 

 

『光のとこにいてね』一穂ミチ

二人の女性の出会い、離別、再開、そしてまた・・・。広義の百合と言えますね。一年の初めに読むのにちょうどいい素敵な本だった。読みやすい。タイトルと装丁がサイコー。読んでから少し経ったあとにタイトルを目にすると感情がじわーっと蘇るタイプの本好きだなぁ。簡単な解決はないけれど、最後の最後で加速していく、力強さを感じる終わり方が良かった。

 

『#真相をお話しします』結城真一郎

現代ミステリ短編集。サクッと読める。インパクトがあってエンタメ色が強い。それを求めて選んだので良かった。

 

『そこに在る身体』高島鈴

無料公開中に読んだ天皇BL。悔しい気持ちになった。

 

『たまごのはなし』『いちじくのはなし』しおたにまみこ

学校の図書館にあった絵本。絵がとても良い。自我のあることは自我のないことに優越するのかなぁ

 

『君のクイズ』小川哲

ミステリ。競技クイズの世界を垣間見られて楽しかった。結構引き込まれた。“クイズの良さ”について他の人が似たようなことを言っているのを聞いたことがあるな~。クイズは人生だって

 

『10代で知っておきたい「同意」の話: YES、NOを自分で決める12のヒント』ジャスティン・ハンコック

ちょっと読みづらかったけど、イラストがいっぱいでカワイかった。私が「きっとそうだよね」と思っていたことを肯定してくれた部分がある。

 

『ファラオの密室』白川尚史

エジプト神話ミステリ。小さい頃エジプト神話についてのテレビ見るの好きだったしワクワクした。メインのトリックがいまいち期待外れ。主人公に関する“驚き”も本筋との関りが薄すぎる気がする。

 

『まず牛を球とします。』柞刈湯葉

SF短編集。面白かった!特に好きなのは「天地および責任の創造」「改暦」「ルナティック・オン・ザ・ヒル

なんだか自分になじむ世界観だった それちょっと考えたことある!みたいな

 

『スワン』呉勝浩

ミステリ。良かった。同著者の『爆弾』が面白かったから読んだ。心情描写が多くて重め。タイトルでもある“スワン”のモチーフの使い方が上手くて美しかった。SNSを通して現れる人間の悪性~他人の事わかった気になんないように気を付けたいね。他の作品も読もうかな。

 

おわり!